安全について

パルクールは危ないスポーツと言われことがしばしばありますが、本当にそうなのでしょうか。結論から言うとパルクールが特別に危ない活動であるということはありません。パルクールと聞けば、ビルからビルに跳び移ったり私有地に入ったり、アクロバティックな動きをしたりと危ないイメージを持つ人は多いと思いますが、それが認められるのはその場所の管理者に許可を得て、なおかつそのプレイヤーが「出来る」と確信を持っておこなっているという場合に限られます。パルクールは身体だけではなく道徳心の向上、恐怖心の克服など、精神的な鍛錬も大切な定義のひとつ。私有地に不法侵入するばかりか、度胸試しで危険行為をするのはパルクールではなくただの犯罪行為に他なりません。一見危険が伴う動き、いわゆるビッグジャンプをしているトッププレイヤー達は「絶対出来る」「失敗してもリカバリーできる」という確信を普段のトレーニングから得て、その自信が恐怖心に打ち勝って初めて行います。それは他のスポーツにしても同じことで、野球で初心者がいきなり160km/hの豪速球にバントを当てに行くのは誰が見ても無謀です。ビルの間隔が1.5mなら、まずは地上で1.5mのジャンプを百回やって百回ぴったりと着地をする、それができれば今度は少し高い所でする。そのように少しずつ自分の限界を引き上げていくことがパルクールなのです。

安全にトレーニングするための5つの注意点

パルクールを実践する上でで最も大切なことは、安全性の確保です。他の鍛錬やスポーツと同様に、パルクールにも危険が伴ないます。ケガをするとその後の生活や練習に支障がでるだけでなく、トレーニングの進捗を著しく妨げることになります。以下の5つをしっかり注意して安全な練習をしましょう。

1. 急ぎすぎず、やりすぎず

パルクールに必要なレベルにまで身体が強くなり、基本的な動作を含め動きを正確にできるようになるまでには、時間がかかります。自分のレベルに見合った技をすることを見極めましょう。

2. 体づくり第一

身体に負担をかける動きを試す前に、必要となる筋肉や腱などを強くすることが非常に大切です。動きの技術を磨くのと同等に、体調を調え、体の機能を強化することを第一にしてください。

3. 最初は地面で

全ての技、動き、トレーニングは、最初は地面の高さで行いましょう。地面の高さで技術を磨き、技術と自信がついてから、少しだけ高い所で試みるようにしましょう。

4. 練習場所を事前にチェック

表面が頑丈で、壊れておらず、試そうとしている動作に適切な握り方、踏み込み方ができることを十分に確認して下さい。周りをよく見て、障害物や危険な物、人通りが無いことを確認してください。

5. 適切な指導を求める

資格がある指導者か経験の豊富な熟練者を見つけ、パルクールを始める時に指導をしてもらって下さい。そうすることによって、トレーニングの初期段階で犯しがちな数多くの不必要な誤りを避けることができ、最初から効率的で効果的な練習ができます。学ぶべき人を見つける努力をすれば、それ以上の価値が得られます。